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トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2010.05.19,Wed
ついったでお世話になっているNKさんの誕生日SSです。
大分遅れまして申し訳ございません…
音スタで18禁、死にネタを含みます。
尚、音波は以前書いた、変態音波様ネタ設定を使用しております。


以下、続きを読むより














「あ゛ア゛ァあっア゛ア゛あ゛あ゛ぎぁ…!」

  怖い怖い痛い痛い痛い気持ちいい…!
  何でこんな嫌だ死ぬ死んじまう訳が分からない自分が今痛いのか気持いいのか怖いのかすら!
  助けてくれ誰でもいいから!! 壊れたくない壊される俺という存在が潰される…!




【 ある情報参謀と航空参謀の日常 】



  サイバトロンとデストロンの間における、長い戦いが続いていた。
  二つの陣営は幾度となく争い、時には劣勢、時には優勢に変化するが、あまりに長い戦いのために、それすらも変化とは言えなくなっていた。

「今回はこれで終りとしよう。ご苦労だった、サウンドウェーブ。暫し休め」
「了解」

  だが、戦況は変化がなくとも、戦う者には変化が訪れる。

「貴様…まだ治まっていないのか? 次の行動までには沈めておけ。支障が出る」
「分カッテイル。問題ナイ。アイツヲ使ウ」

  正常な者は徐々に壊れ、歪みを持つ者は更に歪んでいく。

「またか。…手加減してやれ」
「善処スル」

  歪みは、正常なモノを求める。歪みを元に戻そうとするように、または穢すかのように。
  一度歪んだものは、二度と元に戻ることはなく。ただ、周りを崩壊させていくのだ。

「仕方のないやつだ……壊れないとよいが」

  精々壊されないようにな、スタースクリーム



*



「で?俺に何の用だ」
「…」

  だんまりかよ…
  やっと今回の戦いが終わって、溜まりに溜まった機体の汚れを落とそうと、グレンにも手伝わせて、綺麗さっぽり洗浄して、磨き上げた機体に満足して部屋に帰ってみれば、部屋の中にはサウンドウェーブの姿があった。
  灯りのついていない部屋の中で、無言で佇む姿には驚かされたが、サウンドウェーブだと認識した途端、今度は呆れがした。
  セキュリティを付けているが、奴に掛かれば、簡単にハッキングできる。だからと言って、プライベートルームに無断侵入とはいい度胸だ。だが、それについて文句を言ったところで、奴は聞きはしないだろう。そういう勝手なところが大嫌いなんだ。

「はぁ…いいかサウンドウェーブ? 俺は疲れてるんだ。用がねぇならさっさと帰りな」

  それにしても、何だか様子がおかしい。奴が変なのは今に始まったことじゃないが、何となく違和感を感じる。一体、何処がおかしいと感じているんだ?
  違和感の正体を探ろうと、サウンドウェーブを下から上へと視線を巡らせる。
  汚れも落としていないのか、その機体には埃でくすみ、更に敵のオイルだろうか? 全身に降りかかったかのように、飛沫がそこかしこにこびり付いている。

  ふと、サウンドウェーブの顔を見て、奴の違和感の正体に気がついた。
  普段はバイザーで隠されているアイセンサーが、バイザー越しにも分かる程に、異常なまでに赤く、鋭い光を放っていた。
  それに気がついた途端、金縛りにあったかのように機体が竦んだ。

「用ナラアル」

  サウンドウェーブが一歩ずつ、俺に近づく。反射的に機体が逃げようとするが、脚が動かない。
  焦りに似た衝動が起きる。何故、俺は怯えている。怯えている? 俺はこいつが怖いのか。どうして?

「サァ、始メルゾ、『イツモ通リ』ニ」

赤い光彩が、いつも通りの無機質な声である筈なのに、何処か恐ろしい熱を孕んでいた。



*



  サウンドウェーブの指先が中に入り込む。碌に慣らすこともしないで突っ込まれた指に嫌悪感と吐き気が込み上げ、機体が強張る。となれば、中の指をぎちりと締め付け、奴の指先を更に感じ、ますます締め付ける。
  なんて悪循環だ。

「まっ、うぁ、あ゛…! 気持ちワル…っ、ぬ、けよテメェ…!」

  俺の言うことなんか聞きもしないサウンドウェーブは、更に奥へと指を押し込めた。そこからは快感なんか得られやしない。内部が引き摺り出されるんじゃないかという気持ち悪さと、得体の知れない畏怖が襲ってくる。

  頭がグラグラする。気持ち悪い気持ち悪い!
  もうダメだ、吐く。落ちる。

「落チルナ」

その一言とともに、奴の指先から感じたことのない、パルスと衝撃が機体を走り抜け、無意識の内に悲鳴が漏れた。

「!!? あ゛ぁっ? あ、ひぁぅ…! ひ、あぁぁあっああぁぁ……っ!」

  一瞬視界が白く染まった。チカチカとした光がちらつき、目の前が何も見えない。機体を走り抜けたのは何だった? 痛みか? それとも快感か? それすらも分からない。認識できない。
 
「マダ、落チルニハ早イ。全然足ラナイ。コレカラダ、スタースクリーム」
「て、め、何、しやがっ、た!」

  サウンドウェーブの奴、変なもん回路に送り込みやがった…!
  奴が笑っている。顔は見えなくても、吐き出される排気が喜色を含んでいた。いつも何の感情も浮かべていない奴なのに。触れる奴の排気が、熱が、機体が、愉悦をありありと表していた。

「ソンナコト、オ前ノ方ガ分カッテイルダロウ?」
「ひっ…! あ、あぁ、んぁっ…ぁ!」
 
  中で指がぐるりと掻き回される。ぐちゅりと湿った音が漏れた。さっきまでそこは固く閉ざし、指一本ですら拒絶していたというのに、どういうことだ。
  違う。どうもこうもない。分かっている。
  サウンドウェーブは、俺の中に快楽を直接叩き込んだんだ。あの白く焼けるような感覚は快感で、俺が上げた声は正しく快楽を得て出た声に違いない。
  サウンドウェーブが動かす指の動きに合わせて、意味の無い声が出る。変に甲高くて、自分でも気持ち悪いくらい甘さを含んだ声。
  止めようと口を閉ざして、手で抑え付けても、隙間から悦に流された排気が漏れる。
  未だ完全には戻らない視界からサウンドウェーブは表情からは汲み取れないが、俺の様子を存分に楽しんでいるらしい。悪趣味め。

「ん、んっ、んぁ…! ふっ…んはっ…ぁっ…!」
「随分ト良サソウダナ、モウ十分ダロウ」

  そう言うとサウンドウェーブは、わざと中を刺激するように指を引き抜いた。そして俺は例に漏れず上擦った嬌声を上げて、快感に機体を捩る。
  奴は自分のコネクタを取り出すと、俺のレセプタへ先端を押し当てると、俺のことなど知るかと言わんばかりに押し込んだ。

  コネクタは案外すんなりと入ってくる。中に入り込むと同時に上がるぐちゃりとした水音が思いのほか大きく響いて、羞恥を煽った。

「は、あぁぅ…!」
「…ッ」

  痛くない、それどころか、俺は、俺はもっと、欲しい、とすら思っている。

「サウ、っンドウェーブ…! あ、イ、ぃ…!」

  奴が、ほくそ笑むのが分かる。機体を揺らし、振動となって揺さぶられる。それすらも、イイと思っている自分がいる。
  一通り笑いの衝動が治まったのか、ゆっくりとレセプタが動き出した。
  一度奥まで入り込み、じわじわと引き出される。内部を荒らされる行為なんて、気持ち悪いだけのはずなのに、俺の発声回路からは悦びに満ちたような喘ぎ声しか出ない。
  快楽に飲み込まれ、熱がぐん、と上がる。熱を冷ますためにアイセンサーからは冷却液が留めなく流れ落ち、口端からは循環液を垂らして、昇華しきれない圧迫感と快感に噎いだ。
  前後不覚になる中で、食い込むように腰を掴んでいたサウンドウェーブの指が、外された。
  指は俺の機体をゆっくりと撫でると、丁度白い腹部の上でぴたりと止まった。

  そして―

  鈍い、音がした。
  何の音か、一瞬分からなかった。
  けど、途端に洪水のように押し寄せてきたエラー音と警告メッセージ、ブレインサーキットに直接叩き込まれたような痛みと快感が襲いかかってくる。

「ぎ、ぁあ゛あ゛ぁ゛! い゛う゛う゛ぅ゛…っあ゛!!」

  あまりの痛みに強制シャットダウンしかかる中で、奴の嗤い声が聞こえた。
  漸くはっきりと見え始めた中で初めに見たのは、サウンドウェーブの恍惚とした、なんとも言えない喜悦の表情だった。
  次に見えたのはサウンドウェーブの腕。
  腕が俺の腹から生えていた。違う、埋め込まれてるんだ。生えてるって、何言ってるんだ俺は、畜生、頭が馬鹿になってやがる。

「痛イカ?ソレトモ、イイカ?」

  破かれた腹からは配線がだらりと露出し、切れたパイプからはオイルが留めなく溢れる。ぐちゃり、と腹の中を無遠慮に掻き回されれば、更に複雑に絡み合った内部が引きずり出され、呻いた。

「ぐぁ…! げッ…ふっ…! や゛めぇ…が、い゛ぃ゛ッ!あぁあぁあぁあぁ!」
「クッ…ハ、ハハハハハッ…!ア ハハハハハハハハ!!」

  こんな腹の中を掻き回される行為なんて、痛いだけの筈だなのに、痛みだけじゃない、確かな快感を感じた。アイセンサーが熱い。冷却液がぼろぼろと流れ、熱を覚まそうとするが熱は上がるばかりだ。
  サウンドウェーブの笑い声が響く。今まで想像もしたことが無いぐらいの哄笑に、何処か既視感を覚えた。見たことも、想像もしたことも無い、その筈なのに、何故か俺はそれをよく知っている気がした。

ハァハァとサウンドウェーブも荒く排気を漏らすと、先程とは打って変わって、荒々しく、急性にコネクタを出し入れし始めた。更に指先は腹を酷く抉り出し、俺は中に響く衝撃に背を反らした。

「あ゛ア゛ァあっア゛ア゛あ゛あ゛ぎぁ…!」

  怖い怖い痛い痛い痛い気持ちいい…!
  何でこんな嫌だ死ぬ死んじまう訳が分からない自分が今痛いのか気持いいのか怖いのかすら!
  助けて誰でもいいから!! 壊れたくない壊される俺という存在がこいつに潰される…!

「はぁ゛! あ゛あ゛っい゛う゛っ…! ―――――――ッ!」
「ク、…ッ!」

  痛みと快楽に咽ながら、激しく締め付ける。
  中に吐き出されるオイルと、狂気を含んだ熱い排気が降りかかる。
  それを最後に、俺のスパークは停止した。



*



  静かだったメガトロンの自室に、通信を伝えるアラームが鳴り響く。
  資料を眺めていたメガトロンはそれに気が付くと、眉間に力を込めた。ある種の予感を持って通信回線を開く。
  案の定と言うべきか、モニターに映し出された姿はサウンドウェーブだった。

『メガトロン様、コチラサウンドウェーブ』
「やはりお前か、『また』壊したのか?」
『……』

  サウンドウェーブは何も答えない。だが沈黙が何よりも雄弁に答えていた。
  やつの姿は酷いものだ。数時間前に見た時より、更に全身がオイルで濡れている。だが、その雰囲気は先程のように狂気を含んだものではなく、いつも通り情報参謀として相応しいものになっていた。
  粗方発散し、漸く落ち着いたのだろう『いつも通り』に。
  それは結構なことだが、小言の一つぐらい食らわせてやりたくなる。

「全くお前は…そう何度も壊してくれるな。一々記憶を修正して、元に戻すのが大変なのはお前自身がよく知っておるだろうが」
『作業ハ自分デヤル』

  やれやれ、とあからさまに首を振ると、モニターを操作して空いているラボを探してやる。

「あぁ、第ニラボが空いている。そこを使え」
『了解、通信終了』

  伝えた途端に、プツン、という音とともにモニターは再び資料を映し出し、機械が排熱するファンの音と静かな空間に戻った。
  メガトロンは椅子に深く凭れると、深々と排気を吐き出した。

「やれやれ、あやつの癖も困ったもんだわい」

  まぁ許したのはワシだがの。
  あやつが優秀で、この軍にとって役立つ存在であることには変わりないのだから。多少の犠牲で済むのなら安いものだ。スタースクリームという犠牲が。
  あやつがスタースクリームをスパークまで壊すことは無い、それ以前で辞めるようにはしているらしい。自制できる限り、スパークが失われることは無いだろう。

  しかし、何時まで幸運が続くかは分からんがな



*



  壊れた元はスタースクリームだった機体と、スタースクリームであるスパークを抱えてラボへ向かう。一歩進む毎にオイルが滴り落ち、通路を汚した。
  しかし、サウンドウェーブはそれに構うことなく、歩みを進める。
  その顔には、先程メガトロンに見せた時とは異なり、バイザーとマスク越しでも分かる程に、奇妙に歪んでいた。

  ふと手の中のスパークを見る、スタースクリームの基盤、『魂』とも言えるかもしれない。ぶるりと回路を競り上がる衝動のままに、スパークを握り締めた。
  キチッ、というスパークが軋む。軋みが酷くなる度に、快感が沸き起こり、サウンドウェーブの聴覚回路にはスタースクリームの悲痛な悲鳴が聞こえた気がした。

  亀裂が入る、というところで力を込めるのを止めた。
  弱弱しく光るスパークは、サウンドウェーブによって命運を握られている。
  そう思うと可笑しくて堪らなかった。

  満足気にバイザーの越しにアイセンサーを細めると、再び、ラボへと歩みを進めた。



  壊して壊して、元通りに直される。
  記憶は消され、偽りの記憶が記録される。
  それに違和感を感じることも無く、日々を過ごし、また壊される。



  ソウ簡単ニ手放シハシナイ。オ前ハ一番気ニ入ッテイル玩具ダカラナ










--------------------------------------------------------------------------------
スタスクの預かり知らぬところで音波の玩具なスタスク(メガ様公認)
スタスクは音波が暴走する度にぶっ壊されて記憶を改竄されるので音波の性癖のことは知らない。
知ってると色々面倒だから(主に音波が遊ぶのに)
かわいそうなスタスク(かわいそうなのは私の頭)

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