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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2010.01.16,Sat

年賀状SSとして捧げさせていただきました。
音サン(ほのぼの・くっついてもなくてもおk) のSSになります。
今回はくっついていない設定でやらせていただきました。

誤字脱字流れがブツ切れが多すぎたんで多少修正致しました。

以下、続きより
 


 


【 甘い視線? 】

 

俺らの主食はエネルゴンと呼ばれるものだ。
エネルギーそのものであり、生成方法は型枠にエネルギー資源を充填する。
すると充填されたエネルギー資源は型枠内でエネルゴンとなり、紫色の液体状になる。
これを更に圧迫し、エネルゴンを凝縮するとエネルゴンキューブの完成だ。

本当はもっと複雑な仕組みなんだろうけど俺にとっちゃそんな事よく分からない。
そんな事詳しく知る必要があることだとも思えないし。
エネルギーが補給できて、ついでに美味しくいただけりゃそれでいい。
まぁ、スタースクリームあたりに言わせりゃその美味しくいただくためにも
そういう知識は必要らしいけど。

 

*

 

コロ・・・コロコロ

おやつ用の小型エネルゴンキューブを含み、そのまま噛み切らずに口の中で転がす。
舌でキューブを舐め、滲み出るエネルゴンを味わった。
ある程度舐めて十分楽しんだらガチッ、と噛んでキューブを破裂させる。
エネルゴンが溢れ出て、口の中に広がる味にうっとりする。
そして満喫すればゴクン、と飲み込んだ。

あー甘ぇ…この味好きだなー…
新しいやつだよな?何味だろ?……チョコ味?チョコってなんだ?

サンダークラッカーは首を傾げながら
また同じエネルゴンキューブをひとつ手に取り、口に含む。

コロコロ…コロ‥

ジッ

…?ん?

コロコロ…

ジーーーーー

ん、えぇ…?な、何だぁ?

痛い、いや痛いと言っても別に物理的に痛いわけじゃないんだけど…
ただ、なんかこう…くる。ピリピリ?チクチク?と『何か』が
これは…し、せん、だよな?…えっ!?ど、どこから!?

怯えたようにキョロキョロを周りを見渡してみる。
サンダークラッカーが現在のいるところはデストロン基地内にある休憩室ともいうべき場所、
適当に配置されたカウンターや椅子が並び、皆ここで酒を飲むなりなんなりと自由に集まるのだ。

見渡してみたところサンダークラッカーから見える位置には
スペクトロ 、ビューファインダー、スパイグラス達リフレクターがいるぐらいだった。

リフレクター達はいつも通り三体でじゃれていて、こちらを見ていた様子もない。

んじゃ一体どこから?

さらにアイセンサーを凝らして視線を巡らすと……居た。
ここからだと死角で見え辛かったが、隅のカウンター席に一体の青い機体が見える。

サウンド、ウェーブ?

ジッ、と見ている。
いや、バイザー越しで本当にこちらを見ているかは分からないけど、
こちらに顔を向けているし、視線も感じる。多分間違いないだろう。

な、なんだろう…?俺何かしたか?

恐恐としながらもこちらからもサウンドウェーブの様子を伺うが、
サウンドウェーブは変わらずこちらを見てくるだけで特に行動を起こす様子も無い。

放っておこうかとも考えたが、相変わらず刺すような視線は止まず、居心地が悪い。
落ち着かずにソワソワと機体を揺らしてウロウロと視線をさ迷わせる。
含んでいたエネルゴンを噛んで気を紛らわせようとするが全然解消されやしない。

ドキドキとスパークが跳ねる。
不安な気持ちが押し寄せてきて、とうとう耐えられなくなったサンダークラッカーは
意を決して立ち上がると気が削がれない内にとサウンドウェーブのところへ向かった。

こちらがズンズンと向かっていってもサウンドウェーブは視線を逸らさない。
負けそうになるが、この不安な気持ちのままじゃ落ち着かないと堪える。

そしてサウンドウェーブのカウンターまで歩み寄ったサンダークラッカーは
恐る恐る…というのがありありと分かる態度で問いかけた。

「な、なぁサウンドウェーブ?さっきから、こっちをずっと見てたよな?」
「…アァ」
「お、俺、何かしたかなぁ?」
「イイヤ」
「え、えっと…じゃあ、なんで…?」
「別ニ、大シタ事ジャナイ…」
「う、えと、えと、で、出来れば何で見てたのか理由を教えてほしいなぁ、なんて…」
「………………………………………」
「うっ……」

何で無言なんだよぉ…

ぐいっ

「うわっ」

サウンドウェーブがサンダークラッカーの腕を掴んだかと思うとぐいっ、と引っ張った。
引っ張られた勢いのままにサウンドウェーブの隣の席へ座らされると
そのまま手で顎を抑えられ口を開かされる。

「うぃ!?」

突然の事に抗議の声を上げるがサウンドウェーブは構わずに
ぽいっ、と口の中に何かを投げ込んだ。

「うわっげほっ」

急に口に入れられ異物にサンダークラッカーは驚き噎せた。
ケホケホと吐き出そうとするが舌に感じた甘みに噎せながらも吐き出すのを止める。

「ケホ、ん、なんだコレ?甘…」

口の中を広がる甘みはサンダークラッカーの感覚が間違いなければエネルゴンキューブだ。

コロ、と転がせばさっきのチョコ味のエネルゴンキューブとはまた違った味がした。
なんの味だかは分からなかったがそれもまた、サンダークラッカーの好みの味だった。

「美味しいな…これ、なんの味だ?」
「俺ガ調合シタ。ショートケーキト呼バレル物ノ成分ヲエネルゴンニ混ゼ込ンダ」
「へぇ…、…?でもなんでこれを俺に…?」
「甘イ物、好キダロウ?」
「へっ!?あ、うん、好き、だけど…もしかして、これ、俺のために作ってくれたのか?」
「………」

サウンドウェーブは何も言わなかったが、なんとなく優しい雰囲気を感じた。

「…へへっ、ありがとうサウンドウェーブ」

サンダークラッカーは照れ臭さと恥ずかしさを誤魔化すように
俯くとクス、と笑ってお礼を言った。

サウンドウェーブは何も言わず、手を伸ばすと
ナデナデ、とサンダークラッカーの頭を撫でた。
よしよし、とジャガーやコンドルを撫でる時のように。


だが、どこかちょっとだけ、ちょっとだけ、
違うものが混じっているような気もした。まぁアイセンサーの錯覚だろうけど。

 

 

 

 


--------------------------------------------------------------------------------
エネルゴンキューブ(おやつ)はキャンディのイメージ。中にペーストが入ってるやつ
音波さんがサンクラ喜ばせるためにせっせと作っているとこ想像すると和むかも・・・

つかチョコ味にショートケーキ味のキャンディねぇ・・・
微妙ー"ー   おや、誰か来たようだ (((((^q^)

音波さん…あんま出てないね…orz
けど変態臭は出せたと思うんだ!・・・思う?んだ・・・よ?
絶対アレ見てるだけじゃなくてコンドルさんに撮影させたに決まってるよっ

 

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