忍者ブログ
トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 月 - 2010.09.15,Wed
  ついったの裏垢でぼそぼそやってたネタ投稿。
  ムービー後のスタスク死亡後の話でスカファ自殺ネタ
  書きたいところだけ書いたので話飛んでるけど、そこは脳内補完でお願いします。

  破壊描写あり、救い無しなので、苦手な方はご注意を

 以下、続きを読むより











  いない  いない、いない…いないいないどこにいない!!!
  何処にいるんだい? 
  スタースクリーム君が、死んだ、なんて…嘘、だろう?
  君は何時だって、生き残ってきたじゃないか。
  なのに…何故、今君はここにいないの?



  スタースクリームが死んだ。それを聞いたのは、地球からも、セイバートロン星からも遥か遠くの地だった。
  聞いたと言っても、たまたま会った同郷から聞いただけで、言った本人も又聞きらしく、真偽の程は分からない。

  ただ、それを聞いたとき、私の中の何かがストン、と音を立てて抜け落ちた音がした。
  居ても立ってもいられず、身一つでその地を飛び立った。
  向かうはセイバートロン星。スタースクリームが死んだと言われる星。



*



  真偽を確かめたくて、久しぶりに帰ってきたセイバートロン星。
  そして、そこに君はいない―

「スタースクリーム、スタースクリーム…!  君がいなくなったなんて!」

  スカイファイアーは悲しみに押し潰され、アイセンサーからは留めなく『涙』が零れた。

『しょうがねぇだろう、俺だってあんな事で死ぬなんて思ってなかったし』

  スカイファイアーの頬に手を伸ばし、流れる『涙』を拭き取ろうとするが、その手は虚空を掴むばかりだ。『涙』にも、スカイファイアーにも、何者にも触れられない。見えない。
  スカイファイアーの顔をすり抜け、何も掴むことのできない己の手を見て、スタースクリームはくっ、と顔を歪めた。その顔は、悔しがっているようにも、泣きそうになっているようにも見え、様々な感情が入り交じっていた。

「何故、私は君を助けれないんだろう…いつも、君に助けれてばかりだというのに…!」
『助け…?  あぁ氷河の件か?  まぁそれは感謝してもらわないとな』
「君は何時だって、私の心を揺さぶるんだ…君と共に過ごした日々は、楽しかった、愛しかった…何よりも、何にも替えられないほど、大切なものだったんだよ」

  その言葉にスタースクリームの無いはずのスパークが震えた気がした。
  過去を、遠い過去を見る。嘗て、未だサイバトロンもデストロンも無かった時代。
  ただ、自分が追い求める真理を研究し、のめり込む日々。
  その中で出会った、大切な相棒。
  思い返せば、あの時が一番、好きだったかもしれない。隣りにはこいつがいて、互いに意見をぶつけ合う。それが、理解する者がいなかった自分にとって、どれだけ大切なものだったろうか。

「あぁスタースクリーム…愛しているよ、愛しているんだ。言ったことなどないけど、君は、嘗ての友というだけの存在であっても、私は君が、何よりも…」

  そう言うと、スカイファイアーは自身のスパークが収まる場所へと手を伸ばした。パネルを開き、内部の配線を書き分け、スパークにそっと触れた。
  熱を持ち、煌々と輝くスパークはスカイファイアーが生きている証。

  ―スタースクリームからは失われたもの―

「君が、いない世界…君のいるところに行けるかな?」

  スカイファイアーはそう呟いて、悲しげな笑みを浮かべると、そっと撫でていたスパークに思いっきり掴み、一気に引き摺り出した。
  ブチブチと切れる配線と、飛び散るオイル。スカイファイアーは歯を食いしばって苦鳴を堪えると、掌に収まるスパークを眺めた。

「スター、スクリーム…ス…クリー、ム…、君、の傍に」

  スタースクリームはスカイファイアーの行動を逐一見つめていた。見ることしか、できなかったのだ。アイセンサーから『涙』が溢れ、流れた『涙』は頬を伝い、落ちていく『涙』は途中で空気に溶けこむように霧散した。

『何で、お前まで死ぬんだよ…馬鹿野郎が…!』
「スタ、…ィム…?そこ、にいる?」
『いるよ!  俺はここにいる!  馬鹿野郎が!  なんでそんな事…!』
「あぁ…もうすぐ…き、に…」

  スカイファイアーのアイセンサーと掌のスパークからは急速に光が失われ、瞬く間に沈黙した。

『っ…このっ…馬鹿が…!』

  スタースクリームは拳を握り締め、今や抜け殻となった機体を見つめた。
  そこから、スカイファイアーの魂が出てくるはずだった。
  だが、どれだけの時を重ねようとスカイファイアーの魂は見えない。

『んで…スカイファイアー…?  どこに…』
『スタースクリームどこにいるの?』

  ふたりの声は互いに捉えられること無く、虚空に消える。

『スタースクリーム』
『スカイファイアー』

『『どこにいる?』』
『『何で、会えないんだ…!』』

  ふたりの思いは、届くこと無く―

拍手

PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
性別:
女性
職業:
プログラマー
バーコード
ブログ内検索
カウンター
LINK
【管理者様五十音順】

<トランスフォーマーサイト様>
黄金の竜骨亭

ハテハテオリオリ

Mouse Unit

一時休戦

<ロックマンサイト様>
DK!

俺がゴミのようだ!
忍者アナライズ
忍者アナライズ
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]