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トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2009.12.01,Tue
ミクシより転載。
スカサンスタほのぼの。
旧ジェットロンは癒し。

お読み頂ける方は
以下、続きを読むより
(2010/05/16 加筆修正)












【 昼寝 】



  シュン、と軽い音とともに鉄の扉が開く。扉の向こうは、デストロン軍航空参謀スタースクリームの自室。
  その部屋に訪れたのは、デストロン軍航空兵サンダークラッカー、同じく航空兵スカイワープだ。
  ふたりの手には、それぞれエネルゴン酒と、簡単なつまみが。

「お~い、スタースクリ…うはぁ…」
「んぁ?なんでぃサンダークラッカー。こっちは両手ふさがってんだ、早く…?…へぇ」

  本日、旧ジェットロン達は揃って非番だった。
  さんにんの非番が重なった日は、特に言うでもなく酒を持ち寄り、囁かな宴を開くということが恒例となっている。その恒例行事に通り、ふたりはスタースクリームの部屋へ押しかけていた。

  別にスタースクリームの部屋でなくともデストロン軍基地内にあるバーや、其々の部屋でも構わないのだが、今日はどういう訳か、スタースクリームが来ない。何も言わずとも自然と集まるのが普通であり、もし、行けない場合には、通信を入れるのだが、なんの音沙汰もない。

  ふたりは、さてはまた兵器開発に自室兼ラボに引き籠っているのだろうとあたりを付け、押しかけてみることにした。

  ところが実際スタースクリームの部屋に入ってみるとそこには…

「「…寝てるな」」

  壁に向かって配置されたベッドの上で、壁にもたれるように寄りかかり、保護シートをくしゃくしゃに丸めた塊を抱きしめながら眠るスタースクリームがそこにいた。
  深いスリープモードに入っているのか、ふたりが入ってきても目を覚ます気配はなく、そのアイセンサーはゆったりと閉じられている。

  なんだってそんな恰好で…
  サンダークラッカーは少々呆れながらそっと近付く。
  スカイワープも荷物を静かにテーブルの上に乗せると、サンダークラッカーに倣う。

  こんなに近くにいるのに未だに眠っている。
  保護シートに抱きつき、静かな排気を漏らして眠っている姿に、ふたりはふっ…と息を吐き出した。

  全くこの上司は普段は態度がでかく、口も達者、おまけに常に下剋上を狙うウザったいことこの上ないが、こうしてすやすやと眠っている姿をみると、微笑まずにはいられない。

  スタースクリームは綺麗だ。
  普段はその性格・態度に気を取られ、全くそんなことは感じないが、こうして大人しい姿をみるとその綺麗さが際立つ。

  バランス良く配置された顔、飛ぶ事に特化した故の細い機体、どれをとっても綺麗といえるだろう。
  さらに口をポカンと開けて眠る様は幼さまで感じられる。
  まぁ、自分たちも全く同じ姿なわけだが。
  自分では自覚はないが、こうして互いの姿を見ると中々なのだろうなと思う。

  スカイワープは眠っているスタースクリームと微笑ましく見つめているサンダークラッカーを見る。

  ホンット可愛いよなぁこいつら。

  傍から見ればお前も十分可愛いよ…
  なんて他のデストロン達に思われていることも露知らず、思う。

「なぁどうするよ?起こすか?」
「いや…やめとこうぜ。起こしたらうるさそうだ」
「ちげぇねぇ」

  顔を見合わせクスクスと笑い合う。
  さて、ならばどうしようか。バーに戻り飲むというのも悪くはないが…

「俺らも昼寝するか」
「えぇ?マジかよ…」
「いやなら戻っていいぜ?俺はここで寝るし」
「しかもここでっ?あぁ…うん、まぁいいかぁ」

  ふたりは顔を見合わせて笑うと、ベッドにそろりと腰掛ける。ギシリとベッドが軋み、慌ててスタースクリームの様子を見るが起きる気配はない。サンダークラッカーとスカイワープは、スタースクリームを挟むように両側に座り込み、同じく壁に寄り掛かるようにしてスリープモードへと移行していく。

  あぁさんにんで眠るのも久しぶりだなぁ
  デストロンに入る前はよくやったのに…

  つらつらとまどろみながら生まれたばかりのころを思い出す。
  喧嘩し馬鹿をやりながら、それでもいつも一緒にいたあの頃を…



*



  ………なんだこりゃ?
  漸く、スリープモードから覚めたスタースクリームが最初に思ったことだ。両側にはいつの間に部屋に来たのか、サンダークラッカーとスカイワープが、スタースクリームに凭れるように眠っていた。

  いや動けねぇし…
  つかコイツらが入ってきたことに気がつかねぇなんて!

  ちょっとした恥ずかしさと悔しさで、悶々してスタースクリームは丸めた保護シートに顔を埋める。
  その顔は羞恥のため上がった機体熱を排気しようと、冷却液が滲み目が潤んでいる。

  あぁ…全くもうかわいいなぁ…
  実は、こっそり目を覚ましていたサンダークラッカーとスカイワープは思う。

  そしてそんなふたりに気がつかないスタースクリームは、顔をあげるとふたりを交互に見る。
  どちらも眠っているようでぐぅぐぅと寝息を立てている。

  …ちっ。全くコイツらは!
  心の中でちょっと、ちょっとだけかわいいな…
  なんて思っている自分を自覚する。
  ふんっまぁ俺様と同じ顔なんだ。この俺様が美しいんだからそう思うのは間違いじゃねぇしな!

「おい、お前ら起きろ!何勝手に部屋に入ってきたんだ!」


  デストロン軍のある日のことだった










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ほら…旧ジェットロンってかわいいじゃん?<言い訳

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