忍者ブログ
トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 月 - 2010.03.21,Sun
ネタ置き場に置いていた黒スカファスタの完成版。

限ゲンスカファの設定とは別の独自設定を用いています。
設定的にはG1寄としてイメージ。
黒スカファ私的設定:破壊・残虐行為が好き。破壊>科学
なお、呼び名はスカイファイアー











未だデストロンが軍を確立すること無く、ただ思想のままに陣営を組んでいた時代のことである―



【 擒 】



セイバートロン星より遠く離れた星。有機生命体にとって適切な環境を持つこの星には
数多くの有機生命体、そしてその中でも抜きん出て知能のある有機生命体が生命を営んでいる。

そんな星だった

その星の数あるひとつ、人々<仮称として>が暮らす街があった。
だが、今やそれは瓦礫で埋め尽くされた残骸でしか認識することはできず、
辺りは大火によって赤く染まり、引き起こされる風に乗って鉄と、タンパク質の焼ける臭いで満ちる。
先程まで崩れる瓦礫の音、見知らぬ誰かの悲鳴、叫び、泣き声が止むこと無く聞こえていたが
今やそれすらも聞こえない。全てが火に呑まれ物言わぬ物質へと変容していった。

そんな中、子供が一人、瓦礫の中から這い出てきた。
全身煤に塗れ、服は所々破れていたが傷は比較的少ない。どうやら何かに隠れ、無事でいられたらしい。

その子はガチガチと歯の根を震わせ、泣きそうな顔で辺りを見回すと、
覚束無い足取りで周囲を彷徨いながら掠れた声で誰かを呼び続ける。

親を探しているのだろうか?
だがどんなに探しても、震えた声で呼ぼうとも誰一人として現れることはなかった。

暫し瓦礫の中を歩き回ったが誰もいない。
疲れたのか、その子は立ち止まると辺りをもう一度見回す。
と、くしゃり、と顔を崩してその子の顔からぼろり、と涙が音を立てる様に零れた。
嗚咽が引っ切り無しに上がる度に焼けるような熱風と言葉に表しきれない不安が胸を満たす。
息苦しくてたまらない。
助けを求めるように空を見上げ――

そこに輝く黒いモノを見た

黒い、大きな人型。だがそれはその子とは全く違った姿をしていた。
何十倍も大きな背に硬い物質で構成された身体、背中には大きな羽、幾多にも身に纏っている兵器。
それは、何であったのだろうか?その子は分からなかっただろう。
ただ、その子が思ったことはただ一つ。

綺麗、と

その子は先程までの息苦しさも忘れ、一心にその黒いモノを見続けた。
その視線に気がついたのかその黒い人型の方もその子を見つけ、見下ろす。
暫し、黒い人型とその子の間に沈黙が落ちた。
どのくらいそうしていたか、その子には分からなかった。
僅かの間にも思えたし、長い間にも思えた。

と、黒いモノに変化が訪れた。黒いモノは徐ろに装備している兵器をその子へ向ける。
光が兵器から漏れ、一点へと収束していく。

あぁ逃げなければ―そう思うが、足は動かない。ただ、見上げ続けるだけ。

赤く燃える空
光る兵器
無機質な顔

そして光は放たれ

最後に見たのは冷たい笑みを浮かべる鮮やかな猩々緋―そこでその子の記憶は途絶えた。



*



機械生命体が住む星、セイバートロン星は全てが機械で構成されていた。
建物も、地面も、そこに住む生命体でさえも―

その星に黒い大型輸送機が戻った。大型輸送機は数ある建物の内、科学研究所の一棟に近づくと
直ぐ様ハッチが開かれ、大型輸送機は滑るように棟へと入っていった。

大型輸送機は着陸とともに人型へと変形すると直ぐに歩き出した。
足元を照らす誘導灯の導くままに通路を歩いていくと、前方に壁に寄りかかっている者が声をかけてきた。

「よぉ、おかえりスカイファイアー」
「・・・スタースクリーム、君か」

壁から機体を離しこちらへ歩み寄るのは飛行型のトランスフォーマー、スタースクリームだ。
スタースクリームはスカイファイアーと呼ばれたトランスフォーマーを見上げて皮肉げな笑みを刻む。

「何の用だい?」
「いや?惑星探査からお帰りになられた科学者サマをお出迎えしてやっただけさ・・・
また派手にやったようだなぁ、都市一つ潰してきたのか」

見上げた顔は無表情ながらもどこか不愉快そうな雰囲気を漂わせるスカイファイアーに
スタースクリームのスパークにチリッ、と弱い電流を流されたような痛みが走った。
だがそれを無視すると、ニタニタと面白そうに笑みを浮かべてみせる。

「・・・情報が早いね、いったいどこで盗み聞きしてたんだい?」
「クッ、さぁてねぇ・・・俺を舐めんじゃねぇよ。今度は何が気に入らなかったのかねぇ」

スカイファイアーの武器に指を這わせる。
全身兵器と言っても過言ではないほどの武装、デストロンとはいえ一科学者がここまで装備する必要はない。
なのにこいつは当然のように兵器を纏う。
好きなのだ、破壊が。下手をすると本分である科学より惹かれるのかもしれない。
スタースクリームはかつて共に外宇宙へ探査に行った時を思い返す。


あの時はある星のエネルギー調査のために向かったのだ。
調査の結果はそこそこ、まぁ使えるといえば使える。という程度だった。
その星は俺から見れば気持ち悪いことこの上ない有機生命体に溢れた星で、
俺達より遥かに知能の低い知的有機生命体がうぞうぞと蔓延っていた。

調査は終わり、一端引き上げる、というところでこいつはいきなり都市を襲撃した。
止める間も・・・そもそも止める気も無かったが、市議会にバレりゃ五月蝿いことになる。
止めるフリだけはしたが、止まるはずも無くこいつは破壊の限りを尽くした。
何故、襲撃するのか、以前聞いたことはあるが答えをもらったことは無い。
破壊衝動の強いこいつのことだから、そんな気分だった。で済ませられるのかもしれない。
何もかもが壊され、ただの物質と化す。その光景を見下ろすスカイファイアーの
機体は炎の明かりでゆらゆらとした陰影を映し、エメラルドグリーンのキャノピーを赤く染め上げていた。

その有様を俺はどこかぼんやりとした気持ちで見ていた。
俺ほどではないが端整な顔に、怪しく光るアイセンサー、
滲み出る狂わんばかりの歓喜を押し殺した口端に刻んだ笑み。
その全てが俺のスパークを震わせ、歓喜が湧き上がった。

その感情をなんと言ったらいいのか分からない。
ただ無性に惹かれた、惚れたとでも言うのだろうか、まさか。
だが唯一無二の存在を見つけたような、興味のある研修対象を見つけたような、
愛しさとも好奇心とも言えるような思い。

それを感じた時から俺はコイツが欲しくてしょうがない



*



「今日、この後は?」
「・・・上層部へのデータ提出が」
「んなの明日でいいだろ?それより・・・なぁ」

スカイファイアーのビームからキャノピーへと指を這わせ、顔を覗き見る。
スタースクリームのアイセンサーはギラギラと輝き、淫猥な欲情に濡れた捕食者のように写った。

「なぁ・・・ヤろうぜ?」
「・・・スキモノだね・・・・」



*



「っ・・・」
「・・・っ、ンッ・・・!く、ふ・・・っ!」

コネクタを喉奥まで咥え込んで舌の根元で舐めさせる。
苦しさで嘔吐きながらも奉仕し続けるスタースクリームの顔は苦痛と屈辱に濡れている。
その顔が愉快で堪らない。

あぁ今の自分はうっすらと笑んでいることだろう。
もっと壊したい、そのスパーク毎全て、何もかもを。

衝動のままに四つん這いになっていたスタースクリームを抱き起こすと仰向けに寝転ばせると
スタースクリームの下肢にあるパネルを抉じ開けてコネクタに直に触れた。
驚いた顔でこちらを見上げる視線をかわして、乱雑に表面の保護被膜を抉り、
破れたそこから覗く配線を更に手荒に扱う。

「~~ん゛ん゛ぅ゛!ひぁ゛、ア゛ッ・・・!ひだ、ぐ、う゛ぅ゛っ・・・!」
「イイ声・・・好きだよ・・・」

好き、という言葉にスタースクリームのスパークが跳ねる。
何故だ、何故こんなに変な気持ちになる。
痛い気がする、苦しい気もする、だがそれ以上に訳の分からない高揚感に満たされる。

「ねぇ、スタースクリーム。もっと聞きたいなぁ・・・君の声・・・」

スカイファイアーは自身の首から端子を引っ張り出し、スタースクリームの首へと端子を接続する。
スタースクリームは嫌だ、と言うように首を振るがそれに構うこと無く、回路へと侵入して行く。
まさか、という予感に機体が震える。痛いのは嫌だ。怖い。

「さぁ、啼いて?」
「ひ、ぐぅ!!?あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あぁっ・・・!」

ジリッと中枢に走る衝撃に機体は無意識に仰け反る。
回路へ侵入したパルスは痛覚回路を刺激し、ブレインサーキットをぐちゃぐちゃにされる。

「あぁあ、あぁああ!ああぁぁっあああぁ!はは、もっと啼いてよ・・・っ」

普段は寡黙とさえ言えるスカイファイアーが嗤う。
決して良い感情とは言えない、だが感情を顕にする様を霞む視界で見つめた。
平素とは違う、興奮した様子に嬉しさを覚えた。

スカイファイアーはスタースクリームの足を開くと、急性にコネクタをレセプタへと押し込む。
当然、全く慣らすこともなく突き入れられたレセプタはギチギチを軋みを上げ侵入を拒む。
しかし構うこと無く突き進めば内部は荒らされ、切れたのかオイルの匂いが嗅覚センサーを掠める。

「づぁ・・・!い、やだ・・・もう、やめ・・・っ」
「?やだなぁ、止めるわけないだろう?君だって、こうなることぐらい分かっていたくせに・・・」

分かっていた?そんなことあるか。馬鹿野郎!
いつもはこんなことしようとしない。いつもはこちらから誘って、ヤってそれで終わりだ。
酷く扱われることもあったが直接痛覚回路にパルスを叩きつけるようなことはしなかった。

どこもかしこも焼ける。ショートしたかの様に頭の中でバチバチと火花が散る感覚がした。
なんで俺はこんな事しているんだ?
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い・・・!

「スタースクリーム・・・好きだよ・・・とても、ね」
「!ひ、ぎ、ぁ、あ、あ、あ、――――――っ!!!」

バチン、という更に強い衝撃が走る。
ブレインサーキットはぐちゃぐちゃにされ、意識が急速に閉じていくのが分かった。
アイセンサーはチカチカと瞬きを繰り返し、手足からは力が抜けていく。
段々と上から降りてくる暗闇が視界を覆う中、スタースクリームは「好き」という言葉を噛みしめる。
スカイファイアーにそう言われると、スパークが疼く。それは何故だ。
嫌悪か、嘲笑か、はたまた喜びか、しかし深く考える前にスタースクリームは堕ちていった。


悲鳴だけは、だけどね
その一言は言わずにくすりと笑みを浮かべる。
意識なく横たわる姿を一瞥するそのアイセンサーはどこまでも冷たかった。



*



ふ、と意識が浮上するような感覚とともに目が覚めた。
機体は伏せたまま周囲を見回すがスカイファイアーの姿はない。
これはいつもの通りなんだな。と、排気を吐き出すと、ズキズキと痛む機体を無理矢理起こせば、
ドロッ、としたものがレセプタから伝い、機体を強張らせる。

「っ・・・チッ、だりぃ・・・」

これもまた、いつものこと。
コトが済めばさっさと行ってしまう、機体はヤられたままで、片付けが面倒だ。
別に起きた時まで一緒に居ろだなんて事はない。
優しくして欲しいわけでもない。

だが落ちる瞬間に考えていた事を思い出すと何故かスパークが痛む。
それを誤魔化すように装甲の上から押さえ、舌打ちする。

なんなんだよ・・・畜生










--------------------------------------------------------------------------------
えー・・・ぐだぐだですねぇ・・・(遠い目)
簡単なスカファとスタスクの性格・状況を言うと

黒スカファ:冷静な気狂い、破壊好き・殺伐・スタスクは体の良いセフレ
スタスク:ある意味で純粋・黒スカファが好きだが自覚なし

今回は黒スカファの鬼畜さとスタスクの黒スカファ好き好き具合を書きたかったんですが
見事にズレたよ!愚か者めが!
多分短編という形で続く、かも

拍手

PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
性別:
女性
職業:
プログラマー
バーコード
ブログ内検索
カウンター
LINK
【管理者様五十音順】

<トランスフォーマーサイト様>
黄金の竜骨亭

ハテハテオリオリ

Mouse Unit

一時休戦

<ロックマンサイト様>
DK!

俺がゴミのようだ!
忍者アナライズ
忍者アナライズ
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]