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トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2010.01.20,Wed

年賀状SSとして捧げさせていただきました。
暗い話(子供スタと若メガ様) のSSになります。

誤字脱字流れがブツ切れが多すぎたんで多少修正致しました。
以下、続きより
 



 

だいすき
            だいすき
   だいすき

俺をみて 俺をすきになって 俺をあいして…

 

 

駒だ  重要だが  所詮は  唯の駒  使い易いように手懐ける

…当然のことだろう?

 

【 愛亡き 】

 

大きな羽を持つ、小さなトランスフォーマーがひとり。

小さなトランスフォーマーの名はスタースクリーム。
現在ではまだ珍しい、有翼のトランスフォーマーであった。

そのスタースクリームの顔はニコニコと明るく、足取りは軽い。
踵のジェットを軽くふかして飛び跳ねる様は
うさぎのように ぽん、ぽん、と軽く全身で喜びを表していた。

ほめられた  なでてくれた
だいじ、だって  俺がイチバンすき、だって!

スタースクリームは先程のことを思い出していた。
自分の主であるメガトロンの優しい微笑み、頭を撫でる冷たい金属の指。
大事だと、好きだと言った機体に響く心地良い低い声。
思い出す度に笑顔が零れた。

スタースクリームはメガトロンが大好きだ。
誰よりも大好きで、何よりも独占欲を抱いていた。
そしてその相手であるメガトロンが自分を大切にしてくれる。
それがスタースクリームの至上の喜びだった。

 

*

 

スタースクリームはメガトロンに褒められたことをサンダークラッカーとスカイワープに
話したくてうずうずしていた。同機型である彼らもメガトロンが大好きだ。自慢になる。
自分に自信があるスタースクリームとしては鼻高々だ。
そして同機型の信号を探し当てるとスタースクリームはニヤリとして次の瞬間には駆け出していた。

へへっふたりともメガトロンさまのことがすきだから
じまんしたらきっとくやしがるな。

「サンダークラッ…!あ、メガトロンさ…ま」

同機型の姿を見つけ、スタースクリームは勇んで飛び込んでいこうとしたが
そのふたりの前にメガトロンがいるのを見つけた。

またメガトロンさまにあえた!

と思ったのも束の間、スタースクリームはメガトロンの行動に目を見張った。

「よくやったな。サンダークラッカー、スカイワープ。いい子だ。」

そこにはサンダークラッカーとスカイワープの前に片膝をつき、
ふたりの頭を撫でながら優しく微笑むメガトロンが居た。
メガトロンに撫でられたふたりは満面の笑みを浮かべて撫でる手を嬉しそうに受け止めている。

スタースクリームはスパークがジリジリと焼け付くような焦燥に襲われた。
視野が狭くなり、唯一の存在であるメガトロンだけを見詰める。

なんで?なんで?メガトロンさま
俺だけをなでてよ。そいつらより俺をすきでいて。
やだ…やだやだやだ!アイツら…邪魔だ…!

混乱したブレインサーキットが出した命令のままに、スタースクリームは駆け出していた。
駆け出し、サンダークラッカーとスカイワープを気がつけばその勢いのまま突き飛ばしていた。

ガシャアァン!!

「イテェ!!?」
「うわぁあ!!」
「スタースクリーム!?何をしておるっ!」

突然の所業にメガトロンが叱り付けるがスタースクリームが顔を見るとぎょっ、とした。
スタースクリームは冷却液をボロボロと溢れ零していた。
突き飛ばしたかと思えば泣いている。メガトロンも突き飛ばされたふたりも揃って困惑した。

「うぅ…メガ…っく、トロンさま…」
「……何を泣いておる」
「メガトロンさま…!どうして!?俺がイチバンだっていった!
なのに…うぇ、ひくっ…それなのに…メガトロンさまのバカァ!」

スタースクリームはグスグズと泣きながらメガトロンに不満をぶつけると
ジェットエンジンをふかし、そのまま逃げるように飛んで行ってしまった。
訳の分からないことを言うだけ言って飛び立っていったスタースクリームを
メガトロンは呼び止めるがスタースクリームは聞く耳持たず、彼方へと消えてしまった。

 

*

 

ぐす…ぐすん、ぐす、ぐす…

デストロン軍基地の中、ジェットロン達に与えられた部屋の中に泣き声が木霊する。
泣き声の正体は勿論、スタースクリームだ。
スタースクリームはクッションに顔を埋めて泣いていた。
悲しみや嫉妬やらでスパークはグシャグシャで嗚咽が止まらない。

先程の光景が甦る。
嬉しそうな同機型達。優しく微笑むメガトロン。
まるでそこが円のように優しい場に見え、自分が入れる隙間などないように思えた。
それを思い出す度にツキンとスパークが痛むような気がしてますます嗚咽を抑えられない。

「スタースクリーム」
「!…め、がっ…さまっ」

突然聞こえたメガトロンの声に驚いて顔を上げれば目の前にメガトロンの姿があった。
泣いていて気がつかなかったが、いつの間にか部屋に入ってきていたらしい。
メガトロンは手を伸ばすと、ぐぃ、と未だに零れ続ける冷却液をやや乱暴に拭った。

「全く…何を泣いておるのだ。ジェットロンともあろうものが…」
「だ、メガ…わ、る…っ」
「ほれ」

メガトロンが腕を差し出す。それにきょとんとした顔でその手と顔を交互に見つめ、
その意味を悟るとスタースクリームは飛び込むようにメガトロンにしがみ付いた。

「ふっ、うぅう…うぅぅううぅう~っ」
「お前は泣き虫だな…仕方のないやつめ」
「だ…て、だって、メガトロンさまぁ~っ」

スタースクリームはメガトロンに機体をこすりつけ、ぎゅうぎゅうと必死にしがみ付く。
メガトロンは仕方なさそうに羽を撫でれば、スタースクリームは撫でられる感触に
気持ちが落ち着いてきたのか顔を綻ばせ、ずっと聞こえていた嗚咽はゆっくりと治まってきた。
そして今度は泣き疲れたのかこくり、こくりと頭を上下させ、アイセンサーが点滅を繰り返す。

「スタースクリーム?」
「めが、とろんさま…すき、だいすき…ずっと、…」
「こら、スタースクリーム。スタースクリーム?……寝てしまったか」

途切れ途切れにメガトロンに言葉を伝えようとするが睡魔に負けてしまったらしい。
スタースクリームはメガトロンに機体を預け、穏やかな様子で眠っている。

メガトロンは眠るスタースクリームの顔を見つめると、口端を歪めて笑った。

「くくっ…」

それはスタースクリームを抱く腕とは裏腹に
欺瞞に満ち、見た者に怖気を走らせるような暗い、暗いものだった。

 

 

スタースクリーム。愛し(かなし)子よ…

精々今は仮初の愛情に包まれるがいい。

欲しいというなら愛情を。

離れられぬように、偽りの愛でお前を捕らえよう。

何も見えぬように、気付かぬように

全てが偽りとも知らず、ワシに囚われろ。


貴様への 愛 など在るものか愚か者が

 

 

 

 

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なんかスタスクが勘違いストーカー女みたいになっちゃったな…スマンorz
そして暗い話だったのに…暗くねぇ…orz

えー意味が分からなかったと思いますが、
ついったでお世話になっている方の漫画を元に作成させていただきました。
内容的には

①メガ様に撫でられて嬉しいチビスタ
②るんるんで歩っていた所にチビサンとチビスカをナデナデしてるメガ様に遭遇
③衝撃受けるチビスタ→メガ様に泣きながら詰め寄るチビスタ
④(多分)文句言って泣きながら走り去るチビスタ
⑤そしてメガ様が侮蔑の表情で『貴様への 愛 など在るものか愚か者が』

という無声(?)漫画でした。
とても素晴らしい漫画です。それをここまで汚せるのは私しかいねぇ!!
・・・・・本当に申し訳ありません・・・!

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