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トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2010.01.17,Sun

年賀状SSとして捧げさせていただきました。
ジェットロン 幼少時代のSSになります。

誤字脱字流れがブツ切れが多すぎたんで多少修正致しました。
以下、続きより


 


【 お父さんは誰のもの? 】

 

俺たちはメガトロンさまがだいすきなんです

もっといっぱいだきしめて?ナデナデして?

もっと、ずっとずっと、いっしょにいてください

 

*

 

デストロン基地のある一室に子供特有の甲高い声が響いていた。その声は全部で三つ。
デストロン軍が将来誇るであろう航空部隊の幼いトランスフォーマー達。
スタースクリーム、サンダークラッカー、スカイワープだ。

いつもは部屋の中からはさんにんのじゃれ合う声で満ち、それはそれで騒がしいが
幼いジェットロン達の元気な声は通りすがる者達に楽しみを与えていた。
だが、今日に限って違う意味で騒がしい、怒り、張り合う声が響く。
どうやら喧嘩をしているようだ。

「俺がイチバンにきまってるだろ!なんてったって俺はこーくーさんぼーになるんだからなっ」
「へっ、そんなんカンケーねぇやい!
おれはワープがつかえるんだぜぇ?おれだってメガトロンさまのやくにたてるっ」
「ぼくだって!かえんほうしゃつかえるし!
ふたりよりずっとメガトロンさまにメイワクかけてないよっ」

どうやらそれぞれの能力自慢…というわけではなく、さんにんが何について喧嘩しているのかと
言えば『メガトロンさまイチバンすきなのはだれ?』と、言ったものだった。
傍からこの喧嘩でさえ、じゃれているように見え、
何を言っているのか…といった感じだったが彼らは真剣だった。


この幼いジェットロン達はメガトロンが大好きだ。
生まれた時からさんにんで寄り添って生きてきた、誰かの庇護に入ったことなど無かった。
それがメガトロンに拾われ、暖かい温もりを知った。

大きな存在に包まれる温かさーそれを知ってしまった以上、もう離れることはできない。

「ちがうっていってば!」
「そんなことない!おれがイチバンだってばぁ!」
「ぼく、ぼくだって…!」
「「サンダークラッカーはゼッタイちがう!!」」

喧嘩は止むことがなく、どこまで続くのか…と思われたが、
サンダークラッカーの言葉をスタースクリームとスカイワープが
揃って否定した時、それは終わりを告げた。

…ヒグッ
((あ、やべ…))

サンダークラッカーのアイセンサーにじわ…と冷却液が溜まる。
ふたり一遍に否定されて、悲しみとか、もしかしたらそうかもしれないと言う不安が
押し寄せてきてブレインサーキットの熱が上がっていくのが抑えられない。

それをオロオロと見ていたスタースクリームとスカイワープの前で
とうとうぼろりとサンダークラッカーのアイセンサーから冷却液が零れ落ちた。

「ふ、うぇ…うゎ、うぇえぇえぇえぇえええんっ」

声を上げて泣き、冷却液はまるで際限が無いようにボタボタと滴っていく。
同機型の涙はにたりは大きく動揺した。
例えどんなに喧嘩しようが彼らは同機型の涙に弱いのだ。

「さ、サンダークラッカーぁなくなよお」
「おれたちがわるかったって、いいすぎたよぉごめんな?」

ふたりが慌ててサンダークラッカーに抱きつき、必死に謝る。
だが一度泣き始めたサンダークラッカーには聞こえず、
大切な同機型の泣く姿にふたりもつられる様に涙ぐんできた。

「ふ、うぇ…」
「うぅっ、ぐず…」

あと一歩で泣く
というところでプシュ、と部屋の扉が開いた。
扉の向こうからは喧嘩の原因であるメガトロンが姿を現した。
メガトロンはぐるりと部屋の様子を眺める。
どうやら部屋の外にまで聞こえてきたサンダークラッカーの泣き声が気になり、
様子を見に来たようだ。

「お前達?なにをしている」
「「「メガトロンさま!」」」
「おぅわ!?」

さんにんはメガトロンを見つけた瞬間に文字通り飛び込んできた。
メガトロンは驚きつつも涙を浮かべて抱きついてくるさんにんを確りと受け止めると
涙に濡れたさんにんの顔を指で順番に拭っていくと、この現状はなんだと首を傾げた。

「一体どうしたと言うのだ?」

メガトロンの問いに言葉を詰まらせながらスタースクリームが事情を説明したが、
ブレインサーキットが空回っている様で要領を得ず中々分かり辛い。
しかしメガトロンは辛抱強くスタースクリームの話を聞き、
大凡の理由が分かると少々呆れたように排気をひとつ漏らした。

「はぁ~…全くおぬしらは…」
「め、メガトロンさまは、おれたちのなかでだれがイチバンすき!?」
「俺ですよね!?」
「あ、ぼ、ぼく・・・」
「メガトロンさまぁ…?」

スカイワープの質問を皮切りにさんにんは自分こそがと、声をあげる。

スタースクリームは自信があるような物言いだが不安げな顔で。
サンダークラッカーは反対に自信が無いとばかりにボソボソと。
スカイワープは泣きの入った声で否定されたら大泣きしてしまいそうだ。

やれやれ、しょうがないやつらだ…

メガトロンは仕方が無い、とでも言うように頭をひとつ振ると
抱き着いていたさんにんをまとめて抱き上げた。

「ほら、泣くでない。誰が一番好きかと聞いたな?
悪いがワシにそれを決めることはできん」

「「「ふぇ?」」」

なんで?どうして?それは…ぼくたちがすきじゃないってこと?

「こら、また阿呆な事を考えておるな?ちゃんと最後まで聞かんか。
ワシにとってはおぬしらは大事な部下だ。わかるな?」

メガトロンの言葉にコクコクと頷く。
そのアイセンサーはメガトロンを確りと見つめ、
一字一句聞き漏らすまいとしているようだった。

「誰が一番なのではない。みんな大事なのだ。優劣など無い。……わかるか?」

さんにんはその言葉はちょっと不満だった。
だが優しい声と抱きかかえてくれる腕にスパークは満足し、
そして同機型の同じくように満たされた気配によりそれでもいいか、という気持ちになる。

「メガトロンさま?」
「ん?」
「「「ぼくたち、メガトロンさまがだいすきです。ずっと一緒にいさせてください」」」
「…あぁもちろんだ」

さんにんは顔を見合わせ互いに微笑み合うとメガトロンに更に引っ付くように
ぎゅう、と抱きついた。


このぬくもりがすきだ。
ここがすきだ。
みんなといられる。メガトロンさまがいる。
ずっといっしょにいたい、どんなことがあっても、なにをしてでも。

メガトロンさまのそばにいられるなら…

 

 

 

 


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パパを独占したい子どもたち・・・を目指してみました・・・
えっと・・・うん幼少ジェットロンたちはメガ様大好きがいいよね!
っていう妄想だったんだけど・・・どうだっただろうか・・・?


話は変わるけど
幼少ジェットロンの設定って今のところ↓風に考えてるんだけどどうかな?^^;

前提:三羽は兄弟機にあたり、三羽の内の一体を元として製造されていったものとする。

1.メガトロンが戦力強化のために自らの手で設計。作った。(一番手はスタスク)
長男スタスク次男サンクラ三男スカワ

2.科学私設で実験的に作られた。(一番手はサンクラ)
長男サンクラ次男スカワ三男スタスク

3.メガ様が産んだ。(三つ子でいいよもぅ)

どう思うかな!?www

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