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トランスフォーマー・ロックマン・忍たまを扱っている非公式ブログ。女性向け注意!
Posted by - 2024.05.02,Thu
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Posted by 月 - 2010.01.13,Wed

年賀状SSとして捧げさせていただきました。
幸せな一日を送るサンクラ のSSになります。
サンクラ・・・というよりジェットロンらになっちゃいましたが^^;

誤字脱字流れがブツ切れが多すぎたんで多少修正致しました。

以下、続きより


 


【 Lieu du bonheur 】

 

空気の壁を越え、三機の戦闘機が飛行している。
三機の戦闘機はそれぞれ赤、水色、黒を基調とし、普通の戦闘機とは一線を画していた。

三機は時には地上スレスレを掠めるように飛び、時には唯只管空を駆け続けた。

そして次はまるでじゃれ遊んでいるように飛び始める。
三機のうちの二機が空中で入り混じるように黒い機体の下を通り抜けて前へ出た。
かと思えば先程と同じ二機はくるりと一回転をして黒い機体の後ろへと下がる。
そして今度は水色の機体を取り囲む様にぐるぐると旋回をしながら遊んでいた。

この一連の動きからも分かるようにこれらは通常の戦闘機などではなかった。
その証拠のように、三機の翼には紫のインシグニアが。
それはデストロン軍のトランスフォーマーである証だ。

三機はじゃれ合うように飛び続けた。景色は後ろへ後ろへと流れ、
長い運河を跨ぎ、緑豊かな山々に砂漠を越えて、何処までも飛び続けた。

やがて、暫くすると水色の機体が声を発した。

「なぁ、休憩しねぇか?」
「休憩?疲れたのか?」
「まぁな、ずっと飛び続けだし…あそこで休まねぇか?」

水色の機体ことサンダークラッカーが示した先は山の頂上近くにあるひらけた場所を指した。

「いいんじゃねぇか?なぁ?」
「好きにしろぃ。俺は何処でも構わねぇぜ」

指し示した場所に文句はないと、赤い機体ことスタースクリームと
黒い機体のスカイワープは同意を示すと三機は揃ってその場所へと降りていった。

 

*

 

戦闘機からトランスフォームして降り立ったその場所は山肌が剥き出しで
疎らに草が生えているだけの寂しい場所だった。

だがそこから見る景色は飛行していた時とは比較にならないが
地平線まで続く広大な乾いた砂と岩の大地と青い空、
そして空を飛んでいる時のように機体当たるに風がとても心地良かった。

三機は暫くその景色を楽しんだあと、その場に座り込み他愛ない雑談を始めた。
やれメガトロン様が…サウンドウェーブが…カセットロンのヤツらが…
愚痴やら出来事やらを思い思いに話し、聞き、時にからかいを交えて彼らの穏やかな時間は過ぎていった。

 

*

 

一仕切話し終えると自然にさんにんはくっつき合っていた。
スカイワープはサンダークラッカーと背をくっつけあい、
スタースクリームはサンダークラッカーの足に頭を乗せてゴロゴロしていた。

「あーいい天気だなー…」
「そーだなー…」
「お前らその間抜けな会話止めろよ…」

ダラダラとした会話をするふたりに呆れたスタースクリームが口を挟むが
慣れているサンダークラッカーとスカイワープは気にすることなど無かった。

スカイワープはサンダークラッカーと背中を合わせている状態から後ろから抱きつく体制に替えると、
グリグリとサンダークラッカーに機体を押し付け、ゴロゴロと甘えてみせた。

首に顔を埋め、存分に甘えてくるスカイワープ

サンダークラッカーはそんな様子に悪い気はせず、寧ろ嬉しいとこちらからも
スリスリと首を動かし、顔を擦り合わせる。

ふたりは目を合わせると擽ったそうにクスクスと笑い合う。
それはまるで二羽のカナリアがピチチチと囀りあっているようであった。

そんな同機型の微笑ましいじゃれ合いを最初は何と無しに見ていたスタースクリームだったが
段々とその顔を歪めて面白くなさそうな顔をした。そして何を思ったか―

ガンッ

「でぇ!!」
「うぉ!?」

ふたりの機体に衝撃が走る。スタースクリームがサンダークラッカーの機体に
ぶつかるように正面から抱きつきいてきたのだ。その衝撃でガンッ、と派手な音が鳴った。
それはスカイワープまで伝わり、吃驚して声を上げる。

「お前らだけで楽しそうにしてんじゃねぇよっ」
「つ…いてぇよスタースクリーム!もうちょい考えてくれよぉ!」
「全くだぁ…こっちまでびっくりしたじゃねぇかよ…」
「けっ」

サンダークラッカーは拗ねたように―いや、本当に拗ねているのだろう
スタースクリームを宥めるために機体をギュゥ、と抱きしめた。

「拗ねんなよーお前も好きだぜー?」
「そうだぜぇ拗ねんなって!俺たちの仲だろぃ?」

そう言うとスカイワープもサンダークラッカーごとスタースクリームを
抱き込むように腕を回してきた。

スタースクリームはサンダークラッカーに抱きつき、
サンダークラッカーはスタースクリームを抱きしめ、
スカイワープはふたりを抱きしめていた。

「「「……………へへっ」」」

さんにんは互いに顔を見合わせ、
おかしくてしょうが無いと言ったように笑い合った。

この時間が好きだ。
自由に空を飛んで景色を楽しみ、風を感じ、疲れたら休む。
そしてちょっとだけデストロンであることも忘れて、
さんにんでじゃれ合って、くだらない事でからかって、拗ねて、宥めて、笑って。


ずっと、ずっと一緒にいれたらいい。

 

*

 

そのままさんにんはダラダラと微睡び、遊び、気がつけば日没が迫り
眼下に広がる乾いた大地は夕日を反射し、空も大地も全てが赤く染まっていた。

「…そろそろ戻らねぇとな」
「おぉもうそんな時間かよ…」
「んじゃ帰るか?」

さんにんは名残惜しそうに夕日を眺めた。
と、不意にサンダークラッカーがふたりに声をかけた。

「…なぁスタースクリーム、スカイワープ?」
「「ん?」」

こちらをきょとん、と見返してくる同機型に
微笑ましい気持ちになりながら唐突に浮かんだ気持ちを伝えた。

「俺はオメェらが大好きだぜ」

突然のサンダークラッカーの言葉にふたりは驚いた顔をしたが
にっ、と笑うと言葉を返した。

「オレもオメェらが好きだぜぇ?」
「当然だろ」

サンダークラッカーはぱちくり、とアイセンサーを瞬かせたが、
ふたりの言葉をブレインサーキットで繰り返して反芻すると
恥ずかしそうにふたりに見えないように顔を俯かせて
こみ上げてくる感情を抑えられずそれはそれは嬉しそうに顔を綻ばせた。

顔は見えずとも気配でそれを察したふたりも顔を見合わせると
サンダークラッカーに歩み寄りぎゅっ、と抱きしめた。


夕焼けが夕闇に代り、さんにんが慌てて基地に戻っていったのは
あともう少しだけ、  先のおはなし

 

 

 

 


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自分なりに考えたサンクラの幸せとは何か?
・サンクラって平和主義・・・ってわけではないけど弱いもの苛め嫌いだよね
・かと言って弱いものが好きなわけでもない
・音波さんと一緒にいる事?
・だが音波さんだと幸せって言うよりドキドキ(いろんな意味で)な感じで
  穏やかな気持ちとはちょっと違う感じ
・ならば誰?一人は嫌そうだ。ジェットロン共通で。
・ならジェットロンたちとか?
・互いに大切で離れられないイメージ。

↑こんなグダグダの考えのもとこのようなSSに・・・
 

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