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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 月 - 2009.12.01,Tue
ミクシより転載。
ついったでお世話になっている乙翼さんに捧げさせていただきました。
続きよりTFAのオプビー小話になります。


 

目の前をひらひらとしたものが通り過ぎる。
それはまるで蝶の羽のように軽やかで思わず目で追ってしまった。


 

 

ここは臨時基地の一角、サリとバンブルビーの定位置と化している
ソファ周辺ではいつもとは少し違う光景が飛び込んでくる。

……あれはなんだろうか?

サリとバンブルビーの様子を見ようと覗いたオプティマスの目に飛び込んできたのは
真っ白な柔らかい布でできた服を機体に纏ったバンブルビーの姿だった。

裾と肩にレースがあしらわれたその服はバンブルビーが動く度にひらひらと揺れ、
とても可愛らしく見えるが彼の奔放な性格を鑑みると不一致であると思う。

バンブルビーはあちらこちらと移動して何かをせっせとソファ前のテーブルに運んでいる。
なんだろうと訝しんでいるとバンブルビーがこちらに気付いた。

「やあダンナ。?どうしたんだよ?ぼーっと突っ立っちゃってさ?」
「あ、あぁ…いや、その格好はどうしたんだ?」
「これかい?…えぇっと…いや、その、「罰ゲームよ!」」

急に口篭ったバンブルビーの代わりにソファで踏ん反り返るように寛いでいた
サリが飛び跳ねるように起き上がり、指を立てて楽しそうに説明を始めた。

曰く、サリとバンブルビーでレーシングゲームで
【負けた方が勝った方のいう事をなんでも聞く。】
という勝負をしたらしく、いつもはサリが負ける事が多いが
どうやら今回に限ってサリに軍配が上がったようだった。

「それでその格好か」

オプティマスは苦笑して、バンブルビーの格好を見やる。
バンブルビーは多少居心地悪そうにもぞもぞとしているが
なんだかその姿も何時もとは違い、いじらしく見えてくるから不思議だ。

「そうよ!可愛いでしょ!バンブルビーにも着られるように
オーダーメイドで作ったんだから!今のバンブルビーは私の専属メイドよ♪」
「メイド?それよりこのひらひらは何?なんでこんなの着なくちゃならないのさっ」
「あら、分かってないわねーこれはメイドが着けなくちゃならない戦闘着なのよっ
これを着なくちゃメイドたる所以はないわっ」

物凄く力を込めて力説するサリに並々ならぬものを感じ二体は押され気味だ。

「さて、と」

ニヤッと意地の悪い笑みを浮かべたサリは時間はまだあると
バンブルビーにさらに命令を下そうとする。

「さて、今度は何をしてもらうかしら…」
「えぇ!?まだやるのかい?今度は何を持ってこさせるんだよぉ!」

まだ続くのかと慌てるバンブルビーを余所にサリは思案にくれる。
オプティマスもそろそろ止めてやるべきかと考えるが
過ぎた遊びでもないのに咎めるのもどうかと様子を見守った。
そして閃いたとばかりに一層深く笑みを刻むと高々と命令を下した。

「やっぱりココはメイドの醍醐味!あのセリフでいきましょう!!」
「「あのセリフ?」」

思わずはもった二体に構わず意気揚々とサリはバンブルビーを呼び寄せ
聴覚機関にコソコソと耳打ちする。
最初は不思議そうにサリの耳打ちを聞いていたバンブルビーだったが
その顔が段々喜色に塗れ、オプティマスの方を見ながら今度は
二人してニヤニヤと笑みを浮かべ出した。

嫌な予感を覚えたオプティマスは二人の様子も見たことだし…と
立ち去ろうかとしたが、素早く周り込んだバンブルビーに退路を塞がれてしまった。

「ダンナァ何処行くんだよ?ちょっとオイラたちの遊びに付き合ってよ」
「い、いや私は…」
「かったいこと言わない言わない!ちょぉおっと私たちの
おちゃめに付き合ってくれればいいのよ!」

付き合って、という言葉の割には二人は逃がす気は無いようであった。

はぁ~~~~~~~、と深々と溜息を吐いたオプティマスは渋々と了承した。

「わかったよ…私はどうすればいいんだい?」
「あら、何もする必要は無いわ!ちょっとバンブルビーの事見て欲しいの」
「見る?一体何を…」
「まあいいからいいから」

サリはぐいぐいとオプティマスをソファの側へ押しているが当然サリの力では
動くわけも無いのでオプティマスは自分でソファの方に歩いてやる。

ここに座ってとソファをボスボスと叩く仕草で促がされるままに
ソファに腰掛けると徐にバンブルビーがオプティマスの正面に立った。

オプティマスはバンブルビーを見るがこちらが座っているにも関わらず
目線はオプティマスの方が高いまま、バンブルビーを見下ろす形となる。
分かっているとはいえ一瞬顔を顰めたバンブルビーだったが気を取り直し、
さらにオプティマスの側へ近づいていく。

一体何をされるのだろうとバンブルビーの行動を見つめていたが
次の瞬間ぎょっ、として目を大きく見張った。

バンブルビーはオプティマスの片膝上に乗り、上目遣いでこちらを見上げてきた。
もじもじと恥らうような素振りを見せおずおずといった動作で膝に手をつく。
それなのに腰を落ち着けたら今度は両足でオプティマスの片足を締め付けるように
挟んできた。そのままじっ、と心なしか頬赤く染めた顔を向けてくる。

な、んだ…………?

片足を挟む両足の感触に戸惑う。
調子に乗った時に膝に圧し掛かられる事だって今まであった。
なのに何故今自分はこんなにスパークが脈打っているのだろう?

オプティマスは自分が何故こんな気持ちになるのか分からなかった。
いつも…そういつもと変わらないはずだ。

なのに…

その上気した頬の赤みが可愛らしい。
エプロンから覗く両足が艶かしく映る。

その頬、足を撫でて………………

「!?」
「うわっなんだよ!もう!」

オプティマスは自分の考えに大いに慌て思わず立ち上がった。
その拍子にバンブルビーは膝から転げ落ちてしまった。

「あ、す、すまない」
「ホントだよ全く!」

バンブルビーはプンプンと怒っていたが、オプティマスはそれどころではなった。

私は何を考えていた!?バンブルビーに何をしたいだと!?
ありえない!さっきのはブレインサーキットに不具合が発生したんだ!絶対に!

無言で心なしか顔色を青くしているオプティマスを見て、バンブルビーは首を傾げた。

おかしいなぁ、こういうことすればダンナなら大慌てする様が見れると思ったのに…
慌ててるみたいだけどここまで反応するとは…これは…

バンブルビーはサリに目配せをした。サリはその視線に答えるかのようにこくりと
ひとつ頷いて見せると親指を立ててGOサインを出した。

バンブルビーもひとつ頷くとまたオプティマスに近付く。
オプティマスは視界に映った黄色い機体に気が付くと内心ビクリとしながら
バンブルビーに視線を合わせる。
暫し二体は見つめあうと、バンブルビーが行動を起こした。

床に膝をついてオプティマスの膝に両手を置く、そしてこう言い放った。

「ご主人様…私を好きにしてください…」

その瞬間…プツンという音が聞こえた気がした。
気の性だったかもしれないし実際に何処かの配線が切れた音かもしれなかった。
しかしその事実確認はバンブルビーには確認しようがなかった。

オプティマスはバンブルビーをひょい、と軽々と抱えあげると無言で部屋を出て行った。
突然の事でバンブルビーはオプティマスの腕の中で大きく目を見開いたまま呆然と固まっている。

「あっちゃ~これはマズったかも?」

サリは友人の行く末を案じ…

まぁ大丈夫でしょ。多分…でも今のオプティマスだと…
………………………さて、十分遊んだ事だし帰りましょう!

すぐに投げ捨てた。

 

*

 

翌日…

身動きする度に全身がギチギチと軋んだ音を立てるバンブルビーと
それ以上にスパークがボロボロになったオプティマスがいたそうな…

 




グダグタだね!

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